夏の湿度が低く、昼夜の寒暖差が大きい信州は、糖度が高く味の濃いフルーツが、種類・量ともに豊富に生産され“フルーツ王国”とも言われています。この自然が生み出したフルーツ本来の味覚を知らずに、おいしい加工食品を提供することはできません。
デイリーフーズでは、長野工場周辺に1万坪の試験農場をつくり、リンゴ、巨峰、柿、杏、カリン、アロニアをはじめ各種ベリー類など、さまざまな果樹や野菜を栽培しています。わたしたちのテーマは、「どうしたら安全でおいしい果実ができるか」です。お客様へ「安全とおいしさ」を提供できるよう日々の努力を積み重ねています。そしてその努力の成果を生産農家やデイリーフーズの各生産拠点へ共有させ、確かな品質の原材料を確保できるよう努めています。
「良質な原材料なくして、納得できる製品はできない。原材料こそが製品の品質を決定する」。
わたしたちはそう信じ、原材料の品質にこだわり続けています。
創業以来、自然のおいしさを求め続けたデイリーフーズの歴史は、「安全とおいしさ」へのこだわりと、ものづくりへの挑戦でした。
創業時には浅間山麓に自生するブルーベリーで浅間ブルーベリージャムを製造販売。その新しい味覚は軽井沢を中心に確実にファンを獲得してまいりました。その後も1972年にカリフォルニア産のプルーンを輸入、1975年には、カナダより冷凍ワイルドブルーベリーを輸入し、プルーンエキスやブルーベリージャムを製造。
またデーツ、ナパージュなど新しい味覚、食材などを生み出してきましたが、これはデイリーフーズに「新しい味を創造する研究所でありたい」という思いが根付いているからです。
未来に向けてこれからどんな「製品」を誕生させることができるか。わたしたちの挑戦はこれからも続きます。
DFCジュール製法®はデイリーフーズの創造力から生まれ、独自に開発した加熱殺菌技術です。ジュール熱とは、導体に電流が流れると、導体そのものが発熱し始める現象のことです。デイリーフーズでは1991年から、このジュール熱を使う実験を開始し、従来30〜40分かかっていた加熱時間を1/10に短縮することに成功。この技術を進化させ、現在はさらにその1/10に短縮することに成功しています。時間が短くなることで、ビタミンCなどの栄養素の損失が少なく、美しい果物の色がそのまま残るので、着色料を使う必要もありません。エネルギー効率を飛躍的に高めつつ、収穫時の果物のフレッシュ感を保ったジャムやフルーツプレパレーションを提供できるようになりました。
デイリーフーズの工場は「安全の追求」に加え、生産コストや環境への負荷を可能な限り抑えようと挑戦したひとつのカタチです。徹底した衛生管理により、あらゆる事態を想定して異物の混入や菌の発生を抑えています。さらに自然エネルギーの活用とデマンドコントロールの導入により使用電力量を低減、また水の循環システムによる排水コストの削減、廃棄物の堆肥化など、環境への負荷も抑えた省エネ工場です。これらの工場構築技術も協力企業とともにデイリーフーズが独自に開発したものです。資源は有限であっても知恵は無限であるという想いのもと、「食の安全」そして「地球環境」のために、これからも挑戦を続けてまいります。
デイリーフーズの強みは、会社全体として果実・野菜の本来の“おいしさ”を熟知していることです。そしてDFCジュール製法®が示すように、全く新しい食品加工法を生み出す技術開発力、アップルファームからのお客様の声を直接製品造りに活かすことができる製品開発力です。そしてわたしたちの一番は“造り手”品質です。営業社員や製造社員、開発社員、事務社員、飲食店スタッフすべてがデイリーフーズのひとつの「ジャム」に全力を注いでいます。だからこそ絶対的な自信ある“おいしさ”を提供できる自負があるのです。